電話でのお問い合わせはTEL.075-724-0711
京都市左京区岩倉東五田町23
献金のおねがい
今、教会の近くを通るとき、教会に足場が組まれ、工事をしていることがお分かりになるかと思います。そう、平安教会は10月より大規模リニューアル工事に着手しています。
ここ岩倉の地に礼拝堂が建てられてから50年あまりが経とうとしております。50年前、このあたりはとても寂しいところでした。しかしその後、教会を追いかけてきたかのように地下鉄が延伸され、住宅やお店ができ、今では駅近で便利なところとなりました。50年前に烏丸三条上ルからこの地を選んでくれた信仰の先達の先見の明に驚かされます。
この50年の間みなさまをはじめたくさんの方々の祈りに支えられ、この地で長く幼児教育や伝道の業を続けることができ感謝です。
しかしながら50年の間に建物にはたくさんの不具合が出てくるようになりました。他のところへ移転して建て替える話もあったほどでしたが、この地にとどまることを選び、その都度教会員が祈り献金をささげつつ、改修工事を重ねながらこの会堂を守ってきました。
そして来年2026年に教会創立150周年を迎えるにあたり、大規模な改修を行うこととなりました。今回の改修は安心安全のために必ずしなければならない耐震補強をメインに、150周年にふさわしく、また岩倉の地により強く根を張ったものとなるよう、効果的な大規模改修となります。
これまで長い時間をかけ、使いづらいところ、変更したり追加したら便利になるところ、見た目をきれいにしたいところなど、ワークショップや会議を多数重ねて検討してきました。
厳しい予算と工期の中、10月から工事をすることとなりましたが、決して豊かとはいえない財政の中であきらめざるを得なかったことがたくさんあります。その中に床暖房設備設置工事がありました。一旦は設置すると決まったものの、予算の関係で涙をのみました。今回涙をのんだものの中には献金が集まり次第あとからでもできるものもありましたが、礼拝堂の床仕上の関係から床暖房だけは今回工事をしないとあとからでは設置が非常に難しいものです。
しかしながら今回、工期を二つに分けることとなり、はからずも希望が見えてきました。年内は主に建物外装と地階トイレの改修、そして年明けからは礼拝堂と1階トイレの改修という工程となり、礼拝堂の床暖房の献金をつのる時間が与えられたのです。
床暖房に必要な費用約500万円のうち現在約300万円までは目途がたっておりますが、あと一息ともいえる状況で足踏みしており、みなさまのあと一押しのお力添えを必要としています。
どうかこの献金活動にみなさまのお力添えをいただけないでしょうか。
岩倉の冬は体にこたえます。今回パイプオルガンの響きをよくするために礼拝堂の床をカーペットからフローリングに変えますが、そうなると高齢の方には寒さが一層こたえることとなりかねません。
また今回の建物改修で、耐震補強と共に重きを置いているのがパイプオルガンの環境改善です。床暖房は、冬場のエアコン暖房によるパイプオルガンへのダメージを軽減することも狙っています。
礼拝堂は私たち教会員が礼拝をするだけのところではありません。結婚式、告別式はもとより、町内会の会合や寄席、コンサートなどさまざまなイベントに使われています。また、バザーでは礼拝堂全体を使って子どものための遊び場を作りましたが、高齢の方もたくさん来てくださり、大人も子どもも共に童心にかえって遊び楽しい時間を過ごすことができました。
床暖房の設置ができるかどうかを決める期限は12月末です。12月末までに500万円に足りなかったら床暖房はあきらめ、集まったお金は一般の建物献金に回します。500万円以上集まったら床暖房工事を実施し、余ったお金は一般の建物献金に回します。また、もし来年以降に献金がありましたら、そちらは今後の建物改修に使わせていただきます。
改修工事が終わり(2026年5月予定)ましたら献堂式礼拝(仮)を行います。また、パイプオルガンコンサートも予定しています。献金をしてくださった方にはそれらのご案内をさせていただきたいので、ご希望の方は振替用紙にぜひメールアドレスをお書きください。メールアドレスをお持ちでない方はご希望の旨をお書き添えください。
同封の振替用紙はゆうちょ銀行のATMや窓口で使えます。ささやかですが振込手数料はこちらで負担させていただきます。
今後、地域の中でどのように教会建物を活用できるのか、皆さまにも共に夢を担っていただけると幸いです。まずは耐震補強をメインとして安心で安全な建物づくりに着手していきます。お祈りとお支えをいただけますよう、どうぞよろしくおねがいいたします。
口座番号は01010-7-22442 日本基督教団平安教会 です。
2)これから京都新聞のクラウドファンディングも行う予定です。クラウドファンディングは
平安教会 ☆ 会堂ストーリー
平安教会は同志社の創始者、新島襄によってその礎が据えられた教会で、今年創立149年を迎えます。
私たちの教会は会衆派のプロテスタント教会として多様性を重視し、様々なあり方を大切にする教会づくりを目指しています。自由で明るく思いやりのある教会でありたいと願っています。
~エピソード1~
NHK大河ドラマ「八重の桜」でおなじみの山本八重は新島襄の妻です。
新島襄は八重の兄である山本覚馬の協力を得て1875年に同志社を結成、8名の生徒を迎えたのが学校法人同志社の起源です。
その翌年1876年に新島襄は京都に三つの教会を設立しました。その中の一つ「京都第三公会」(当時は“教会”ではなく“公会”と称しました)は、ひとりの宣教師の自宅で行われた小さな礼拝から始まりました。新島襄は日本で最初の日本人牧師となったのです。(ちなみに日本で初めて教会で結婚式を挙げたのは新島襄・八重夫妻です)のちにそれがもう一つの教会と合同して平安教会となりました。そして1918年、多くの祈りと支えによって烏丸三条上ルに会堂が与えられました。
こうして平安教会は京都の町衆の教会として発展してきたのです。
~エピソード2~
会堂の老朽化により建て替えを迫られ、財政的な理由もあって、平安教会は1973年に烏丸三条から岩倉の地に移転して来ました。移ってきた当時国際会館(京都国立国際会館)はすでにありましたが、この辺りは不便この上ないところでした。しかし移転後まもなく京都の地下鉄が延伸され、今では京都の地下鉄ターミナル、国際会館駅のすぐ近くとなりとても便利なところとなりました。
1976年には念願のパイプオルガンが与えられ、音楽を通しても賛美と祈りがもたらされました。子どものための日曜学校はもちろん、1978年には幼稚園「愛児園」を開園し、キリストの愛を礎にした幼児教育を担ってきました。また、会堂、集会室、地下室を使ってコンサートや様々なイベント、教室をひらくなど、教会は礼拝だけではなく地域の方々にも親しんでいただいています。
~エピソード3~
今の会堂が建てられてから52年が経とうとしています。
教会建物の老朽化がすすみ再びの移転も考えましたが、この岩倉の地を開拓伝道の地に選んでくれた信仰の先達の先見の明を称え、その宣教の情熱を私たちも次世代に繋げていきたいと思い、このたび大規模リニューアル工事をすることになりました。
と同時に、岩倉への移転当時の小野一郎牧師から洗礼を受け、日本の近代建築運動をリードした建築家山口文象(やまぐち・ぶんぞう)が基本設計を行ったこの会堂も、歴史的に意義あるものとして守っていきたいと思っています。
「共に生きる」というキリストの愛の業に導かれ、これまで以上に地元の方々や地域に開かれた教会となりたいと願っています。
〒606-0007
京都市左京区岩倉東五田町23
TEL 075-724-0711
FAX 075-724-0713